赤みのあるニキビ跡に化粧水を使うって時間の無駄でしかない

重度のニキビ・ニキビ跡に悩み、ネットで話題の化粧水も使ったりしましたが、結論は「非効率的」の一言です。勿論、ニキビ跡が良くなったという事もありませんでした。

化粧水を塗るだけで楽にニキビ跡治したいなあ」と心の奥で考えているのかもしれませんが、それ典型的な治らずに悪化するパターンです。そうやって焦ると、どんどんニキビ最短改善ルートから逸れていきます。

大方、何しても治らないニキビ跡の赤みを消すために必至に情報を集め、そして見つけ出した「ニキビ跡の赤みに効く」と謳っている化粧水が気になっているのかもしれませんが、あなたのニキビがそこまで悩むほど酷いのであれば、化粧水で直ぐに改善する事はないと断言します

ただ、効きそうに見えるモノがあれば、化粧水であっても「使ってみようかな」と思うのは当然だと思います。本当にニキビ・ニキビ跡を治したい人であれば、可能性のあるものはすぐに試したくなるでしょう。ですが、それが本当にベストな治療かどうか考える必要があります

なぜなら、売る側にとっては、それがベストな治療かどうかなんて関係ないので、とりあえず買ってもらえるように広告を作っているだけだからです。

その他にも、わざわざ化粧水を使う必要がない理由はいくつもあります。以下にいくつかをピックアップしてみましょう。

赤みのあるニキビ跡に化粧水が無意味な理由

化粧水で赤みを抑える事自体が無理

まず、赤みがあるニキビ跡というのは、まだ完全にニキビが治り切らず、皮膚の奥で炎症が残り続けている状態と言えます。ニキビ跡を治すには、「ニキビ跡の本質的な原因」へのアプローチが必要です。

よく、「ニキビ跡の原因は炎症なので、抗炎症成分のある化粧水が大事」という風に書かれていますが、私はこれは違うと考えています。

炎症が起こるのは、体を守る為に、TNF-α、IL-1、IL-6などの炎症性サイトカインにより、抗ウイルス作用、創傷治癒の促進、免疫反応の強化をしている証拠です。そこに抗炎症成分のある化粧水を用いれば、その体の自然な治癒能力を奪う事になり、本末転倒です。

ニキビ跡の炎症を抑制するイメージ

とはいえ、化粧水の作用は高が知れているので、その心配も杞憂でしょう。化粧水はニキビ跡の炎症を抑制するほど作用しないし、作用したとしてもそれは自然治癒力を奪い、本末転倒になる。つまり、どちらにせよ化粧水はニキビ跡に有意な影響を与える事はないという事です。

含有成分・含有量のレベルが低い

化粧水は「化粧品」というカテゴリーに属しているので、化粧品の範囲内の含有成分・含有量しか使えません。というのも、化粧品は飽くまで現状を維持するためのモノだからです。

医薬品医療機器等法では、化粧品は以下のように定義されています。

この法律で「化粧品」とは、人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、又は皮膚若しくは毛髪を健やかに保つために、身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で使用されることが目的とされている物で、人体に対する作用が緩和なものをいう

それに対して医薬品は、「治療又は予防に使用されることが目的とされている物」であり「人又は動物の身体の構造又は機能に影響を及ぼすことが目的とされている物」です。化粧品とは定義からして違います。

だからといって薬が最強と言いたいのではなくて、化粧品レベルのニキビ製品の背景を知り、思考停止せず、自分にとってベストな治療を選択した方がいいよ。という事です。

いくら凄そうな化粧水だとしても、その含有量は医薬品の100分の1レベルかもしれないし、医薬品じゃないと含有できない様な本当に効く成分は化粧水には入っていません。

例えば、医薬品のトレチノインと、化粧品のレチノールクリームを比べてみると、化粧品の生理作用は100分の1程度です。価格はほぼ同じか、又は化粧品の方が高いのに、作用は100倍近く変わります。どちらが効率よくニキビ跡を治せるか?と問われれば、確実に医薬品のトレチノインでしょう。

ただ、先述したように医薬品が最強で、使えば必ず治るという訳ではないのはよく知っていると思います。今までニキビやニキビ跡に医薬品を使ってもきたけど治らず、やむを得ず化粧品を使い始めた人も多いでしょう。

「医薬品=必ず治る」ではなく、「医薬品=効率が良い」に過ぎません。例え医薬品を使っていても、ニキビ跡の本質的な原因にアプローチできる製品でなければ、全く効果は得られないでしょう。逆に、化粧品であっても、本質的な原因にアプローチできるものであれば、劇的に改善する事は十分あり得ます。

結局、大事なのはどちらを使うかではなく、どう使うか、です。本質的な原因さえ分かれば、それを解消する作用がある製品なら、どちらを使っても効果は出るでしょう。(医薬品の方が作用は大きいだろうけど)

化粧水ってどれもほぼ同じ

結局、ニキビ跡を治すと(間接的に)言っている化粧品でも、殆ど他の化粧水と同じ成分だったりします。また、その製品独自のアピールポイントがあるのかもしれませんが、それも結局医薬品と比べれば些細なものになります。

飽食の時代になり、ニキビに悩む人が増えると同時に、化粧品も大人だけでなく若者にまで浸透しているので、ニキビ治療に化粧品を!という動きは強くなっている事でしょう。本来ニキビは食生活とストレスが原因なので、化粧品によるケアは重要ではないのですが、CMや広告で、「ニキビになったらスキンケア」と刷り込まれてしまっています。

そうしてニキビに悩む人が、良さそうな化粧品を望むようになり、化粧品業界も色々な化粧品を出します。ですが、結局化粧品でできる事は限られているので、その中で必死で無意味な差別化をしている様に見えます。

私達はそれに踊らされ、化粧品の言葉を鵜呑みにしてしまっています。私達は、思考停止し、魅惑的なキャッチコピーに釣られているだけです。

化粧品を作っている側だって、本当にニキビ跡が治ると思ってはいません。というか薬機法により明言できません。けど、ニキビ跡が治るような事を匂わせているので、ニキビ跡に悩む人は食いついてしまいます。

当院に来院された患者さんで、ニキビ跡にリプロスキンの効果があった方は、一人もいません。(効果があったなら当院を受診する必要はありませんからね。)

そもそも医薬部外品を含めて、化粧品でニキビ跡を治す効果があるものは一つも存在しません。(そもそもそんな化粧品があったら完全に医薬品になるでしょう…。)

 

医学的見地から断言しますが、リプロスキンにニキビ跡を治す成分は入っていません。

出典:おかしな化粧品その1|医師の目から見たリプロスキンの効果

ニキビ・ニキビ跡に悩む人であれば、一度はリプロスキンという名前を聞いた事があると思います。このリプロスキンもニキビ跡が治るとは明言していません。こちらが勝手に想像を膨らませているだけです。

勝手に勘違いしているだけなので、こちらが悪いのかもしれませんが、個人的にはこういう売り方は好ましくないです。この手の製品を使ってもニキビ跡は治らず、時間とお金だけ浪費されていくだけでしょう。

俗にいう業者がはびこっている

重度のニキビやニキビ跡・その赤みに悩んだ者としては、本当に自分のニキビ跡の赤みを治せるような有力な情報を求めていますが、実際のネット上の口コミでは利益率の高い化粧水のゴリ押しの傾向があります。

それ等の低品質な情報は、殆どが俗にいう業者が、手軽に作ったサイトです。そのような低品質な情報が氾濫していれば、ニキビに悩んでいる人も本当に有益な情報を知らず、低品質な情報に流され、ゴリ押しの化粧水を買うはめになります。

化粧水やニキビ治療クリームは、そういう業者が出現しやすいです。長年ニキビに悩んできた人は、直感的にそれ等を区別できるかもしれませんが、そうでない人は思わず騙されてしまうかもしれません。

そうならない為にも、常に「この情報は本当なのか?」と疑う姿勢を持ち、情報に流されるのではなく、飽くまで情報を利用するという意識を持つ事が大事だと思います。

医師に頼っていれば治ると思うのは間違い

ハズれ医師なら個人の方がマシ

赤みのあるニキビ跡は、皮膚の奥にある分、表面にできているニキビより治すのに時間がかかると思います。何をしても中々治らないと、医師に診てもらった方がいいかなと思ってくるかと思いますが、その際は医師の質に注意すべきです。

一部の医師は、ニキビ治療に熱をもっておらず、どんな患者に対しても「ビタミン剤」「抗生物質」「ディフェリン」「ステロイド」の中からとりあえず処方するという画一的な診察をする傾向にあると考えています。そんな医師の適当な治療に頼っていれば、肌が更に悪化するでしょう。

抗生物質は効き目があるかもしれませんが、皮膚と密接な関係がある腸内環境に悪影響を与えるので、無計画に使い続けていると、腸内環境の悪化が皮膚に悪影響を及ぼし、逆にニキビができやすくなってしまう事が分かっています。

【関連記事】
重症ニキビに抗生物質は使うと悪化する恐れがある

そうやって献身的ではない医師の無計画な治療に、ただ思考停止して頼っているだけなら自分で治療をした方がマシです。どちらにせよ、情報を過信せずに自分で納得するまで情報収集し、正しい知識をつけて治療に望むことが重要になります。

献身的な医師と協力して治療ができればそれが一番良いですが、全ての医師がそうであるとは限りません。しっかりと話し合って協力するように自分から働きかけるべきです。それでも非協力的なら、早々に別の医師に変えるのが妥当でしょう。

ステロイドを処方されたら注意

本当に深刻なケースを除き、赤みのあるニキビ跡に対してステロイドを使わない方がいいのではないかと考えています。

怠慢な医師は、「赤み」「炎症」というフレーズだけで、強力な抗炎症成分であるステロイドを平気で処方する事もあります。確かにステロイドを使えば赤みを一時的に抑えることはできますが、ステロイドに依存した生活を送れば、ステロイドをやめた時に余計赤みが酷くなり赤みが消えなくなってしまうという副作用も起こりかねません。

又、ステロイド皮膚炎と言って、ステロイドを使い続けることで逆に炎症による赤みが発生するケースもあるらしく、そのケースだとニキビ跡の赤みを治すよりも治療時間がかかるようになるでしょう。ステロイド皮膚炎に悩む人のブログを見た事がありますが、本当に辛そうでした。

先述したように、赤み(炎症)が起こっているのは、TNF-αやIL-1、IL-6等の炎症性サイトカインというホルモンにより、創傷治癒・免疫の強化を促すためです。だから無暗に炎症を、自然の体の働きを抑制するべきではないと考えます。

対症療法はナンセンス

西洋医学は、病気になった所にだけ治療を施すという対症療法なので、炎症が起こったら炎症を抑制、傷ができたら消毒、熱が出たら解熱剤を出して終わりです。熱が出るのは体温が上がれば免疫力が劇的に上がるからなので、解熱剤を服用するのはナンセンスです。傷ができた時の消毒も、細菌と一緒に細胞まで滅してしまい、より傷が深くなる為、湿潤療法的にはNGです。

ニキビ跡の赤み程度にいちいちステロイドだけを処方するのは表面的な解決にしかなりません。ステロイドを無暗に使い続ければ、取り返しのつかない事になるでしょう。思考停止して医師の話にハイハイ言っているだけだと、このような結果を招きかねません。

皮膚科などでステロイドを処方された場合は、どういう理由で処方したのか、計画性があるのか、を聞いておくべきです。そこでパッとした返事を返さないような熱意のない医師だったら、通院する病院を変えたほうがいいでしょう。

赤みのあるニキビ跡を改善した方法

では、赤みがあるニキビ跡に有効な治療とは何か?先述したように、ニキビ跡を治すには、皮膚の奥にあるトラブルを解消する必要がある為、パワーが必要なので、当然化粧水では非効率的です。

という事で、私はパワーのある医薬品「トレチノイン」を選択しました。

トレチノインはターンオーバーを劇的に促進するクリームです。ニキビ跡の上に塗ると、皮剥けするほど強烈な新陳代謝を起こし、肌を修復していきます。(強烈すぎて一時的に赤みを伴いますが)

トレチノインでのニキビ治療の結果

↑私のニキビ跡は、トレチノインで大幅に改善しました。化粧水・化粧品を使っていても、このレベルのニキビ跡は中々改善しないでしょう。医薬品でパワーがあり、尚且つ欧米でも高い評価を受けているほど効く薬だからこその改善だと思います。

ちかさんのトレチノイン治療でのニキビ跡の治療実績

↑このブログにトレチノインでのニキビ跡治療体験談をシェアしてくれた方の実際の画像です。

左側の0日目は、赤みがあり広範囲にニキビ跡があります。トレチノイン治療を6週間続けたことで、ニキビ跡は縮小し、赤みもかなり改善されている。化粧水を6週間使ったところで、0日目と全く変わらないだろうけど、医薬品のトレチノインなら、重度の赤みのあるニキビ跡でもここまでの改善が見込めます。

【トレチノインでのニキビ跡治療の記事】
トレチノインでニキビ跡を治療した6週間のまとめ

また、0日目と6週間目では明らかに肌質が違うことも分かります。0日目の時点ではガサガサした質感を想像させるが、6週間目ではニキビ跡こそ少し残っているが、ツルツルしている印象を受けます。

これは、トレチノインを使い始めて一番最初に現れる効果です。トレチノインを使う事で、FGF(線維芽細胞増殖因子)が増え、真皮を構成するコラーゲンの産生が促進される事で、肌のハリ、ツヤが良くなり、シワも改善されます。

本当の意味で、肌を生まれ変わらせる

トレチノイン治療は、ターンオーバーを劇的に早め、短期間で肌を生まれ変わらせるという治療法です。本来ターンオーバーは28日周期くらいですが、そのスピードを早くし、治癒スピードを高めて治すという様なイメージが分かりやすいと思います。

トレチノイン治療でひどいニキビが完治した例2
出典:Pillsincart

この画像でも、トレチノインで肌を生まれ変わらせることに成功しています。重度の赤みのあるニキビ肌が、普通以上の美肌にまでチェンジしていてスゴいです。

化粧水でも、「ターンオーバーを整え、肌の生まれ変わりを促進します」という文言をよく見かけますが、トレチノインはそれとはパワーが違います。化粧水では、肌が生まれ変わっているような「感覚」に過ぎないが、トレチノインなら皮がバリバリ剥け、即座に新しい皮が作られていくので、文字通り肌が生まれ変わっているのをリアルタイムで実感できます

医薬品(トレチノインなど)と化粧品には、それほどの差があります。その現実を無視し、ビジネスのために不適切な製品が過剰に推されているから、化粧水がニキビ跡の赤みに効くなんて妄想を抱かせてしまっているのが現状ではないでしょうか。売る方も売る方ですが、それを言っても仕方ないので、買う方が注意する必要があります。

あと、トレチノインの使い方を正しく知らないと、逆に肌を汚くする可能性も無きにしも非ずです。私は慢心と焦りを持ってトレチノイン治療をしてしまったので、最初は失敗しました。しかし、その後はちゃんとトレチノインを使い、ニキビ跡・色素沈着などを改善しました。

トレチノイン治療をするのであれば、まずはトレチノインの性質や使い方を正しくインプットするべきでしょう。

まとめ

赤みのあるようなニキビ跡に、化粧水を使うのは圧倒的に非効率的です。治すのに時間がかかりすぎて、その間に凸凹クレーターができる可能性も否めません。

化粧水と医薬品には100倍程度の作用の差がある事も稀ではなく、ニキビ跡を少しでも早く治したい、クレーターになりたくないのであれば、できるだけ早期に改善するために医薬品を使うべきだと思います。

ただ、ニキビ跡が治らない根本的な原因は、ストレスや食生活に夜ところが大きいので、ストレス・食生活改善も並行して行っていくべきでしょう。

【次】
ニキビ肌を劇的に綺麗にした「トレチノイン治療」の経験を話す
本気で腸内環境を整えたらニキビ跡と赤みがキレイになった

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コメント一覧

  1. 佐藤にちか より:

    公式サイトで販売されている化粧品は全てニキビ跡に効果はないのですか?

    • シンイチ@重症ニキビの治し方専門ブログ【レビュー・考察・分析】 より:

      >>佐藤にちかさん

      ニキビ跡を治すエビデンスがある訳ではないでしょう。
      ただ、あなたのニキビ跡の原因次第で改善する見込みも無きにしも非ずです。
      化粧品のキャッチコピーに惑わされて購入するのではなく、自分の本質的な原因を考え、それを解消できると思えるものならば購入する価値はあるでしょう。

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