ニキビへのトレチノインの使い方まとめ

私は5年以上の色々なニキビ・ニキビ跡の治療をしてきたが、ニキビ・ニキビ跡にはトレチノインが劇的に効いた。適切に使えば私同様、重度のニキビやニキビ跡を治す希望になりえる治療だと思う。

▼私のニキビ肌のビフォーとアフター。
トレチノインでのニキビ治療の結果

トレチノインの使い方には簡単なルールがあるが、私はそれを守らず、肌の赤みやシミ等で逆に肌を汚くした。

この投稿は、そんな私が実際に学んだ使い方や重要な注意点などの「リアルな経験的知識」をまとめた独自の内容になっている。

ニキビ、ニキビ跡(その他肌トラブル)のためにトレチノインを使いたい人は、是非、私の過去を有効活用してほしい。

トレチノインとは

トレチノインが重症ニキビ等にも有効な理由は、塗った所のターンオーバーを劇的に加速し、肌の生まれ変わりを早める所にある。

例えるなら、ケガは時間が経てば自然治癒する様なもので、トレチノインはその回復力の要であるターンオーバーを飛躍的に早める医薬品と言える。

多くの場合、塗り始めて3日で古い皮膚がドンドン排出され、新しい皮膚に作られはじめる。そうしてニキビやニキビ跡、色素沈着、クレーターを改善していくという「人体の普通の修復プロセス」を、高いレベルで行う。

その強力なターンオーバー故に、皮膚の排出に伴い、皮剥けと炎症が起こるのが多少ネック。トレチノイン治療中は一時的に肌が赤くなるが、適度なら問題なく、トレチノインが効いている証拠だと言える。治療をやめれば赤みは消えていくから過度な心配は必要ない。

トレチノインのターンオーバーの図

医薬品だから、化粧品とは比較にならないレベルの生理作用(100倍)で、化粧品とは比較にならないスピードで肌に作用する。故にニキビ治療先進国の欧米や、美容皮膚科などでも使われている。

つまり、短期間で、肌が綺麗だった頃のような健康的な肌状態(肌質)にするポテンシャルがある。含有成分・含有量からも、トレチノインと化粧品類の作用の差は明らかだ。

トレチノインのポイント
・トレチノインは、ターンオーバーを促す医薬クリーム
・ターンオーバーを促し、肌修復スピードを上げる
・医薬品だから化粧品とは比較にならない生理作用
・それ故、トレチノインを使うと一時的に赤み・皮剥けが起こる

トレチノインで治ったニキビ・ニキビ跡

短期間で重症ニキビ・ニキビ跡を改善

トレチノインでのニキビ治療の結果

私の場合は、失敗した期間があったから3ヶ月程度余計にかかったが、それでも合計2クール(6ヶ月)でニキビ跡を改善できた。とはいえ、最初の3ヶ月の時点で、上画像とほぼ変わらない位にニキビ跡は大幅に改善していた。失敗により色素沈着ができてしまったのと、残りのニキビ跡を解消するのに、もう1クール行ったという感じだ。

皮剥けするほどの、驚異的なピーリング作用により、今まで中々治らなかったようなニキビ・ニキビ跡を短期間で改善する事が可能になる。ただ、早く治そうと焦ってしまうのは最も危険だから、そこだけは意識しておくべきだ。

フェイスラインに広がる腫れた重症ニキビの改善

トレチノインでのニキビ改善
出典:Tretinoin and Scars |acne.org
症状:ニキビ・ニキビ跡
期間:11ヶ月
重度のニキビ・ニキビ跡に悩まされていたようだ。トレチノインを開始した後に一時的にニキビが発生したが、それでも塗り続けて、11ヶ月後にこの重度のニキビ・ニキビ跡を劇的に改善している。

頬全体のニキビ跡を6週間で改善

ちかさんのトレチノイン治療でのニキビ跡の治療実績
協力:ちかさん
症状:ニキビ跡
期間:6週間
ちかさんは、自身のトレチノイン治療画像を提供してくれた。両頬、紫のニキビ跡や赤ニキビ、赤のニキビ跡が多く、化粧をするのも一苦労で、ファンデーションを塗っても隠しきれないほどだったそうだが、6週間で大幅に改善している事が分かる。

3ヶ月で赤みのあるニキビ・ニキビ跡を解消


出典:Retin-A (Tretinoin) From experience|acne.org
症状:ニキビ・ニキビ跡
期間:3ヶ月
Retin-A(トレチノインクリーム)とZithromax(抗生物質)を用い、3ヶ月間でニキビ跡を改善させている。途中ニキビが発生する事もあったようだが、すぐに止まり、肌は十分に綺麗になりはじめている。

トレチノイン治療の流れ

トレチノイン治療は4~12週間くらいが妥当とされていて、その中で、以下のように治療を進めていく。

→→ 第一クール →→ ターンオーバー期間 開始3日 開始7日
皮剥け・赤み(炎症)が出始める 。 皮剥け・赤み(炎症)のピーク。コラーゲン量増加により、肌がツルツルになり始める。
開始14日 最長6週間後
皮剥け・赤み(炎症)が落ち着き始める。まだ満足しなければ、トレチノインの濃度を逐一上げ、皮剥けをさせていく。 良くなっていてもそうでなくても。一度ここら辺でトレチノインは休憩。クールダウン期間に入り始める。
クールダウン期間 4~12週間
肌を休ませる。(肌が落ち着くまで、ハイドロキノンと日焼け止めで肌を守る。)
休薬期間 1ヶ月~
2クール目を行うなら、1ヶ月以上間を空けると良い。

ターンオーバー期間でニキビ肌を改善

ターンオーバー期間は、「トレチノイン」で皮剥け(肌の修復)を行い、「ハイドロキノン」「日焼け止め」で紫外線やトレチノインの炎症による色素沈着から肌を守っていく。

トレチノインもハイドロキノンも1日2回(朝・夜)に塗るが、赤み(炎症)が強すぎて赤黒くなっている場合は、おさまるまでトレチノインは休止する。(※炎症性色素沈着を防ぐためにハイドロキノンは塗り続ける

ターンオーバー期間
トレチノイン  ハイドロキノン 日焼け止め 保湿製品
 赤みがひどくなければ1日2回~  1日2回塗る  3~4時間に1回塗りなおす  適宜使う

クールダウン期間で肌を休める

クールダウン期間は、「ハイドロキノン」と「日焼け止め」を塗りながら、皮剥けによりバリア機能が弱まった表皮の回復・赤みがおさまるのを待つ。

この2つを併用する理由は、トレチノインの炎症による炎症性色素沈着の防止だけでなく、紫外線などの他の刺激による色素沈着も防ぐのと、ハイドロキノンが紫外線で酸化するのを防ぐためとなる。

クールダウン期間は、毎日ハイドロキノンと日焼け止めを塗り続ける。保湿製品も適宜使用すべきだ。

クールダウン期間
トレチノイン ハイドロキノン 日焼け止め 保湿製品
不使用 1日2回塗る 3~4時間に1回塗りなおす 適宜使う

休薬期間は1ヶ月以上

1クールのトレチノイン治療が終わってもニキビ・ニキビ跡が解消せず、2クール目を行いたい場合は、1ヶ月以上待ってからの再開がいい。

トレチノインは耐性がつき、効きにくくなっている為、間を空けて効き目をリセットするべきだとされているからだ。

また、ハイドロキノンも長期使用を避けるべきだと言われている為、同様に休薬すべきだろうと考えている。

トレチノインの使い方

  1. 洗顔する
  2. 患部にトレチノインを塗る
  3. 乾くまで10~15分待つ
  4. ハイドロキノンを患部に塗る
  5. 乾くまで10~15分待つ
  6. 日焼け止めを塗る
  7. 3~4時間に1回、日焼け止めを塗りなおす

トレチノインの塗り方

基本的には、1日2回(朝・夜)だが、炎症の状況によって1日1回や2日に1回など、臨機応変に変えていく事が重要になる。

「早く治したいからとにかく毎日塗ろう」と焦るのは禁物。私と同じように失敗に終わるリスクが高くなるだろう。

トレチノイン治療の準備

おすすめのトレチノインセットトレチノイン治療の安全性・効果を高めるためには、赤み(炎症)を調整する事がとても重要になる。

赤み(炎症)が調整できないと、赤みが強くなり過ぎて赤みが引かなくなったり、炎症性色素沈着のリスクが高まるからだ。

事実、私は赤み(炎症)の調整など考えずに、「早く治したい!!」という焦りから、最も高濃度のトレチノインを毎日大量に使った結果、赤みが残り、炎症性色素沈着もできてしまった。

だからこそ、自分にとってベストな濃度のトレチノインを見つけ出す事が非常に重要になる。

ベストなトレチノイン濃度を見つける3ステップ

1、初心者には、私のようにいきなり最高濃度からはじめるのはリスクが高い為、まずは一番マイルドな効き目の低濃度トレチノインであるBIHAKUEN0.025%から始めるべきだ。


BIHAKUEN0.025%×1本

 

2、ちょうどいい皮剥け&赤み具合だったら、耐性がつくまでは使い続けられる。

耐性がつき、効き目が弱くなってきたり、最初からあまり皮剥けしなかった場合は、次の濃度のBIHAKUEN0.05%、又はエーレットジェル0.05%に移行する。


BIHAKUEN0.05%×1本
エーレットジェル0.05%×1本

※同じ濃度でも、BIHAKUENはマイルドで、エーレットジェルは比較的強い。どっちも準備しておく事で安全性と効率が高くなる。個人的には、エーレットジェル0.05%=BIHAKUEN0.1%くらいに感じた。

3、最終的には、BIHAKUEN、エーレットジェルあわせて一番濃度の高いエーレットジェル0.1%を使う。

この4つのトレチノインを準備しておくだけで、安全性が格段に良くなり、1クールの期間を配達待ちで浪費しなくなる為、スムーズに濃度変更ができ、治療効率を上げられる。


エーレットジェル0.1%×1本

 

その他必要なもの

あと治療に必須なのは、「ハイドロキノン」「日焼け止め」「保湿製品」だが、日焼け止めと保湿製品は自前のもので問題ない。

ハイドロキノンは、以下のユークロマクリーム4%を2~3本用意しておけば、確実に1クールはもつだろう。

ユークロマクリーム4%×2~3本

※トレチノインは、秋頃になると使用者が増えて爆発的に購入され、価格高騰・入荷待ち・販売停止状態になる傾向にある。買うなら安い内・取り扱い終了になる前に買っておくといい。(冷凍保存しておけば1年はもつ)

まとめ

以上まとめると、トレチノイン治療を安全・効率的に個人で行うのであれば、

  1. BIHAKUEN0.025%×1
  2. BIHAKUEN0.05%×1
  3. エーレットジェル0.05%×1
  4. エーレットジェル0.1%×1
  5. ハイドロキノン4%×2~3

を用意するのがベストだ。最低でも、2のBIHAKUEN0.05%以外は揃えておきたい。

これだけの準備をすれば、初心者でもかなり安全に個人でトレチノイン治療を行えるだろう。

BIHAKUENのセット製品よりも安価で綿密な準備となっている為、内容的にもコスパ的にも初心者にはうってつけだ。

ニキビ・ニキビ跡は早めに治すのが基本だ

トレチノイン治療でニキビ、ニキビ跡、色素沈着などの肌トラブルを解消できるなら、効かない化粧品をずっと使うよりコスパは確実に良い。

何よりも肌トラブルは、「現状維持=悪化」だ。効かない治療を続ける事はリスクになる。もし、赤みの強いニキビやニキビ跡があるなら、最悪の場合、早めに治さないとクレーター肌になるリスクが高まる

ニキビは放置していればクレーターになる。「潰さなければ大丈夫だよ!」と言う奴もいるけど、それは正確じゃない。気を付けてほしい。

トレチノインも治療の1つに過ぎないが、トレチノインならニキビ・ニキビ跡がクレーターになる前に早期に改善できるポテンシャルがある。他にそういう治療法を見つけているなら良いけど、そうでないならトレチノイン治療をしてみる価値はあるだろう。

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コメント一覧

  1. えり より:

    はじめまして
    ブログ読ませていただきました!
    私は小学校の頃から化膿ニキビができはじめ
    20代の今では赤みのあるニキビ跡が顎や鼻まわりに広くでき、色素沈着もしています。
    長年あるニキビ跡は、トレチノインハイドロキノンで良くなると思いますか??
    お金があれば美容皮膚科でレーザー治療したいのですが、トレチノインハイドロキノンで良くなるなら試してみようか迷っているところです。
    お返事いただければ嬉しいです。

    • シンイチ@重症ニキビの治し方専門ブログ【レビュー・考察・分析】 より:

      現状トレチノインしか選択肢がないのであれば、試してみるのは悪くないと思います。
      それだけのポテンシャルは一応備えていると私は考えています。

      ただ、何にでも言える事ですが、それなりのリスクもあるので、使用する際は医師の下で行うにしろ、個人でやるにしろ、しっかりと情報収集をしてから行うべきだと思います。
      より詳しい話は、もしよければメールして下さい。→メールフォーム

  2. あき より:

    初めまして。
    こちらのサイトでトレチノイン、ハイドロキノンの治療を決意し購入しました。
    手順も参考にさせていただき、目の周りや口周りを避けて塗っています。(ごく少量)

    気のせいかもしれないのですが、夜塗り朝起きると目が乾燥したような感じになりごろごろしたりします。(たまに充血…?)
    目の周りにぬっていなくてもこのようなことはありますか?
    不安になりコメントさせていただきました。
    回答いただければ幸いです(;_;)

    • シンイチ@重症ニキビの治し方専門ブログ【レビュー・考察・分析】 より:

      はじめまして。
      自分もトレチノインを使っていた時に同様の感覚がありました。
      寝ている間に、肌を触ってから目をこすったり、枕にトレチノインがついて、そこに寝返りした時に目付近に付くなども考えられます。
      寝る前に、ラップでパックするなどの対策が有効かと思います。

  3. むーみん より:

    初めまして。
    主様は赤みが残ったとのことですが現在は赤みはなくなったのでしょうか?
    自分もこのサイトを参考にトレチノイン治療をしたのですが赤みがすごく残ってしまいトランサミンやミルバソゲルなど試していますが、この先消えるのかとても不安です。

    • シンイチ@重症ニキビの治し方専門ブログ【レビュー・考察・分析】 より:

      赤みはかなりなくなってきていると思います。
      赤みが残ってしまったという事は、強い濃度でやりすぎてしまったのかもしれませんね。
      多くは、数ヶ月で赤みは消えると思います。それでも消えないようであれば、他の対策が必要かもしれませんね。

  4. みちゃ より:

    はじめまして、妊娠中に増えた、かんぱんとシミを消したい為に9月からatRAゲル(0.1%)ハイドロキノン(4%)を皮膚科で処方して頂き使っています、皮膚科でトレチノインとハイドロキノンどちらも夜のみ使用するように言われて夜のみ使用してます。使用して2週間くらい経ちましたシミとかんぱんに爪楊枝で部分塗りしていますがなぜか塗っていない場所(塗っている場所の近く)に新しいシミが出てきた気がするんです。そうしたら、またそのシミにも塗って、どんどん塗る個所が広くなってしまいました。これはトレチノインのターンオーバの効果で塗ってない場所にもシミが浮き上がってきたのでしょうか?塗りかたが悪いのでしょうか?

  5. あゆみ より:

    以前、トレンチハイドロ療法についていろいろ質問させて頂き、お世話になりました。

    9月中旬から治療を始めました。
    トレンチを0.25%から始め、1週間ずつ濃度を上げています。
    今3週目に入ったばかりなのですが、あまり効き目がないように思います。
    ヒリヒリはするのですが、量を多く塗っても皮剥けがほとんどありません。
    この場合はどうすればよいでしょうか?

    • シンイチ@重症ニキビの治し方専門ブログ【レビュー・考察・分析】 より:

      おひさしぶりです。
      3週目ともなると耐性がつき皮剥けしにくくなってはくると思います。
      皮剥けがなくても緩やかにターンオーバーはしているので、地道に待つしかないかもしれません。
      案外、赤みがなくなれば実は改善していた、なんてこともあります。(私はそうでした)

      又は、クールダウンに入り、休薬期間を経て2クール目を始めるのがセオリーです。

      • あゆみ より:

        お返事ありがとうございます。

        3週目までは続けようと思います。
        元々あまり赤みが出ないタイプだったので肌の経過は分かりやすいのですが、そこまでの改善は求められなかったです。

        やはり効かない人もいるのでしょうか?

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