どんな食品が私のニキビ肌に影響を与えている可能性があるのかを知るため、食品アレルギー検査キットを使い、食品を摂ってから数時間後に反応が出始める「遅延型フードアレルギー」の検査を行いました。
遅延型フードアレルギー検査にも二種類あり、前回は「IgA検査」、今回は「IgG検査」を実施した。
⇒ニキビの為に食品アレルギー検査(IgA検査)をやった結果①
ヤバイのは乳製品と大豆だけだと思ったら・・・
前回のIgAアレルギー検査では、何がアレルギーなのかを特定するための追加情報を得るための検査のようで、そこでは乳製品と大豆のアレルギーレベルが高かったのが衝撃的でした。
ニキビにとって乳製品は良くないことは分かっていたため、以前から乳製品は摂らないようにしていたが、それはこの検査上では正解な様です。
しかし、今回送付されてきた二種類目のアレルギー検査「IgG検査」では、IgA検査よりも更に衝撃的な結果を知ることになってしまいました。
て実は結構なアレルギー体質だったのか・・・!?
検査結果を一目見て言葉を失いました。
なぜなら、IgA検査ではアレルギー反応が出ていなかった食品にまで、かなり高いアレルギー反応が出ていたり、食品全体的にアレルギー反応が少なからずあったからです。
↓以下が実際の結果。
私は自分がアレルギー体質だなんて思ってもいなかったが、こうして見てみると、アレルギー反応が出ている項目がたくさんあります。
特にIgA検査では反応しなかった卵白・卵黄も、IgGでは「極めて高いアレルギーレベル」に足を踏み入れようとしてしまっている。
「うわぁ~・・・これまじか~」って感じでした。やってらんねえや。と。
卵と乳製品にこれだけ重度のアレルギー反応が出ちゃったら、食生活はガラリと変わってしまう。パンやアイス、お菓子なんかはほぼ食べられないでしょうね。
それに、最近の私は卵の栄養価を見込んで、毎日2個は卵を食べていました。
それに発酵食品という事で納豆(大豆)もかなり摂っていた。つまり、今までの体に良いと思っていた食生活は、私自身のアレルギーを強めているだけだったのだろうか・・・?
野菜などでも、高いアレルギー反応とまではいかないが、「低い」「中程度」のアレルギー反応がチラホラあります。初めてこの検査結果を見た時は、「私ってこんなにアレルギー体質だったのか?」と、かなりショックを受けました。
遅延型フードアレルギー検査は意味ないという説
今回の結果があまりにショックだったから、本当に遅延型フードアレルギー検査って正確なのかを調べる為に情報収集をしていたところ、以下のような記述を目にしました。
血中食物抗原特異的IgG抗体検査に関する注意喚起
日本小児アレルギー学会は、食物アレルギーの原因食品の診断法としてIgG抗体を用いることに対して、「食物アレルギーハンドブック 2014 子どもの食に関わる方々へ」(2014年日本小児アレルギー学会発刊)において推奨しないことを注意喚起しています。米国や欧州のアレルギー学会でも食物アレルギーにおけるIgG抗体の診断的有用性を公式に否定しています。
その理由は、食物抗原特異的IgG抗体は食物アレルギーのない健常な人にも存在する抗体であり、このIgG抗体検査結果を根拠として原因食品を診断し、陽性の場合に食物除去を指導すると、原因ではない食品まで除去となり、多品目に及ぶ場合は健康被害を招くおそれもあるからです。
日本小児アレルギー学会は食物抗原特異的IgG抗体検査を食物アレルギーの原因食品の診断法としては推奨しないことを学会の見解として発表いたします。出典:日本小児アレルギー学会
要約すると、
- IgG反応は、実際はアレルギーがない健康な人にも出る
- 検査結果に則り、誤って食品を断つと、健康被害が出る可能性
- 日本小児アレルギー学会は、IgG検査だけでのアレルギー検査は推奨しない
つまり、IgG検査に引っかかったからといって、実際にアレルギー反応があるワケではないという事らしい。これが本当なら除去しなくてはいけない食品が大幅に減るからとても嬉しい事ですが・・・。
嘘はどっちだ?
しかし、実際に検査結果として出てしまうと、どうしても「危険なんじゃないか?」という意識が入ってきて、ついその食品を避けがちになってしまう。完全に割り切るためには、IgG検査が無意味だという明確なソースが必要です。
遅延型フードアレルギーの検査をキットを使って自宅でやられてしまうと病院側が検査費用を得ることができないから、病院側の利益を守るために医療業界が吹聴しているだけかもしれない。その情報を信頼するに足るソースを提示してくれれば、あるいは判断材料となるようなケースをいくつか提示してくれれば、IgG検査を無意味だと思えて、いくらか不安も取り除かれるだろう。
今まで特に不調はなかったように思う
もし私が本当に卵に対してかなり重度の遅延型フードアレルギーをもっていたとすると、腑に落ちない点があります。
私は最近は意識して卵を食べているが、かなり重度の遅延型フードアレルギーを患っている割には特に不調になるという事もなく生活できていました。
頭痛がするとか、下痢になるとか、一般的に言われているような副作用は特に出ていません。
単純に私が認識できない部分で不調が発生しているという可能性もありますが、ここまで重度のアレルギーだったら何かしらの反応が出るのではないだろうか・・・とも思う。
IgG抗体のレベルは食品の量に比例しているだけ?
日本アレルギー学会によると、「IgG抗体のレベルは食品の量に比例している」とも言われています。
つまり、たくさんその食品をたくさん食べたから、IgG抗体の量が増え、検査上ではアレルギー反応が高く見えているだけだという。
卵に関しては、これは納得がいく。卵は1日2個を毎日食べていたし、これだけの高いレベルで反応が出てもおかしくはない。
しかし、そうなると疑問なのは、「なぜ、断っていた乳製品の反応もあれだけ高いレベルになっているのか?」です。
また、他の食品でも、アーモンド、マッシュルーム、昆布、オート麦、しょうがなどは特に沢山摂っているワケでもなかったのに、これだけの反応が出ている。
考えられる答えとしては、以下のものが挙げられる。
- それ等に関しては本当にアレルギーがあった
- 体質的にそれ等の食品のIgG抗体が多いだけ
- それ等の食品と同じ科に属する食品を食べていた
特に、「それ等の食品と同じ科に属する食品を食べていた」というのが一番可能性が高いかもしれない。
調べてみると、アーモンドはバラ科に含まれ、同じバラ科であるリンゴ、梨、キウイ、白ごまを私はたくさん摂っていた。また、オート麦はイネ科で、イネ科の代表である白米を私は摂っている。しょうがは、酢の製造の際にも使われているらしく、私はよく酢を摂っていたから、それでレベルが高かった可能性もある。(マッシュルーム、昆布に関しては不明だった)
乳製品だって、色々なモノに含まれているから、知らず知らずのうちに摂っていてもおかしくはないです。
自暴自棄にならず、情報を集めていく
IgG抗体検査は正しいのか無意味なのか、それを確定させるにはまだ情報が足りなさすぎる。提供される情報には常に疑いを抱き、すべてを鵜呑みにしないようにします。
今回の検査結果で、卵や乳製品、大豆、他多くの項目で高いアレルギー反応が出たが、それ等の食品を摂ったからといって特に自分の体に不調が出ているワケではない。
厳密にいえばニキビ跡があるという不調とも言えるものはあるワケだが、それ等の食品を摂らなかったからといって改善されているワケでもなければ、摂って悪化しているワケでもない・・・難しいところです。
とりあえず、「自分はアレルギーの可能性がある」という情報を得られただけでも、この検査をやってよかったと思う。アレルギーによりニキビが悪化している可能性もある、という新しい治療の切り口を見つける事もできました。
今後は、自分の食生活が体にどのように影響を及ぼしているのかを、より一層注意深く観察し、この検査結果の真偽を確かめていこうと思います。