ニキビに悩む人にメンタル的なトラブルは付き物で、あなたも激しく落ち込んだり、苦しい気持ちがあふれた事はあると思います。
それでもこの記事を見たという事は、あなたが「ポジティブに生きたい」「ニキビを治したい」と心の底から思っているからで間違いないでしょう。そして、その気持ちがあれば、それを叶える事は可能です。
ニキビを治す上で、ポジティブに生きる事は超がつくほど重要で、これは科学的にも解明されている事実です。その事を知らないあなたは、ニキビによる負の情動に支配され、常にニキビを治すという目的に対して遠回りを余儀なくされてしまっているだけです。
「精神論に過ぎない」と思うかもしれませんが、これは脳科学的な見地から証明されている「事実」です。
負の情動はスコトーマを生む
ニキビに悩み、「こんなの治るかよ・・・」「もう死にたい・・・」とネガティブ思考、負の情動を発すると、スコトーマが生じてニキビ治療が遠回りになります。
スコトーマとは、医学的には盲点の事です。ただし、心理学におけるスコトーマは「心理的盲点」と呼ばれています。
つまり、あなたがネガティブ思考をして「私のニキビは治らない」と強烈に思い込む事で、本来どこかにある筈の「あなたのニキビを治す方法・情報のヒント」に心理的な盲点がかかり、その情報が見えなくなってしまうという事です。
脳科学や心理学により、この事は解明されています。ニキビ治療においてポジティブに生きる事は、ニキビを早く治す近道になり得る確かな事実です。
スコトーマがかかる例
スコトーマ(心理的盲点)がかかると、ごくごく単純なことも見えなくなるという例えを紹介します。
朝、家を出る時に、家の鍵がない!という体験をした事があると思います。その時にも、「絶対あそこに置いた」「早く出なくちゃ遅刻しちゃう!」と、「失くした事」に焦点を当ててしまい、思い込みが強まり、家の鍵が見えなくなるようにスコトーマがかかります。
この時に、少し思い込みをやめればすぐにスコトーマは外れ、家の鍵は見つかるが、焦れば焦るほど見つかり辛くなります。
スコトーマができてしまう理由として「知識の不足」と「自分にとって重要でない」ことが挙げられます。
以下、苫米地英人氏の「努力はいらない!「夢」実現脳の作り方」で挙げられているスコトーマができる理由の解説を抜粋しました。
知識の不足によるスコトーマ
1つは、その物事に対して知識がないから見えない、という理由です。例えば、地質学で「リップルマーク」と呼ぶものがあります。波によってつけられた砂の模様のことで、これがなんらかの理由で地表にそのまま残っていることがあります。
昔、海だったのが、火山の噴火などで隆起して山になったという場所の地層にリップルマークが残されていることがあるのですが、地質学の知識がない人がたまたまそれを目にしても、めったく気にも留めないでしょう。
あるいは「何か地層に波のような模様がついているな」くらいは思ったとしても、そこから「この山が海の底だった」という考えに至ることはできないでしょう。これは知識がないことから生じる盲点です。
努力はいらない!「夢」実現脳の作り方,苫米地英人,第1章 本当の夢を見つける方法,p.32
知識がないからリップルマークの意味を分からず、「この山が海の底だった」という情報をスコトーマにより見逃してしまうという例です。
ニキビ治療においても、乾燥が原因で脂性肌になってしまっているのに、その事を知らず、乾燥対策ではなく脂性肌対策だけをしてしまい、結局ニキビが治らないという事がありますが、これもスコトーマが生じた結果と言えると思います。
自分にとって重要でないからできるスコトーマ
盲点ができるもう1つの理由は、自分にとって重要尾である物事しか見えない、というものです。例えば、テーブルの上にバナナとリンゴが置いてあったとします。
バナナを食べたいと思って家中探していた人が、「お、ここにあった!」とバナナを食べて、そのあとどこかへ出かけていったとします。この人にあとでテーブルの上に何があったかと尋ねても、リンゴについてはまったく覚えていないことがあります。
目には入っていたけれど、この人にとってリンゴは重要でなかったから、認識していないのです。重要なのはバナナであって、リンゴもいっそにあったということは盲点に隠れてしまっているわけです。
努力はいらない!「夢」実現脳の作り方,苫米地英人,第1章 本当の夢を見つける方法,p.32
バナナを食べたいからバナナしか目に入っておらず、リンゴの存在は重要でないからスコトーマに隠される。このようなケースもたくさんあると思います。
負の自己暗示がスコトーマをかける
でも、ニキビ患者はニキビを治したいと切実に思っているから、ニキビを治す事は自分にとって重要なのではないか?だとしたらスコトーマはかからないのではないか?と疑問がわいたんじゃないでしょうか。
結論からいえば、確かにそうだ。しかし、それが当てはまるのはポジティブに治療に臨んでいる人のみになると言えます。
スコトーマは、自分のコンフォート・ゾーンの範囲で作用する。コンフォート・ゾーンというのは、自分が強く情動を感じ、心地よいと感じる無意識の範囲のことで、肌が綺麗になった自分のコンフォート・ゾーンをイメージする事で、そこに近づく事ができるとされています。
例えるなら、ニキビができはじめた当初は「ニキビがこんなにできるなんて私らしくない」とニキビ肌の自分に違和感を感じ、本当の自分ではないと思うが、この時、コンフォート・ゾーンは「肌が綺麗な自分」に設定されていた筈だ。
しかし、ニキビの事ばかり考え、そちらにコンフォート・ゾーンがうつりはじめると、そんなニキビ肌の状態が何年も続き、ニキビ肌の自分が当たり前になり、そこにコンフォート・ゾーンが再設定されてしまったのではないだろうか?つまり、「肌が綺麗な自分」はコンフォート・ゾーンの外になり、自分には違和感を感じる状態になってしまったのです。
そうなると頭は、心地よい自分である「ニキビ肌な自分」を維持しようとし、肌を綺麗にするための情報をスコトーマをかけて見えなくする。肌が綺麗な自分は「違和感」になるから、脳的には綺麗になってしまっては困る。
ここで問題なのは、ニキビ肌に対してネガティブになり、「私は治らないんだ・・・」「ずっと肌汚いままなんだ・・・」と自己暗示してしまう事です。脳は現実と想像を区別できない為、このような自己暗示を真に受け、コンフォート・ゾーンを汚い肌に設定し、汚い肌を維持し続けようと働きます。
つまり、ネガティブな自己暗示をするほど、肌をきれいにする方法が見えなくなってしまうのです。心当たりがあるんじゃないでしょうか。
スコトーマを外して綺麗な肌になる
まず、簡単におさらいすると、ネガティブ思考により汚い肌の自分をコンフォート・ゾーンに設定してしまい、それを維持するために、肌を綺麗にする方法に対してスコトーマをかけて見えなくしてしまう。これがニキビ治療においてネガティブ思考が厳禁な理由の1つだと言えます。
「なら、スコトーマを外してしまえば、ニキビを治し肌を綺麗にする方法が見えてくるじゃん!」その通りで、スコトーマが外れれば、今まで全く気付かなかった有効な治療法にたくさん気付き始め、肌を綺麗にする近道になります。
コンフォート・ゾーンをズラしてスコトーマを外す
では、どうやってスコトーマを外すかというと、今現在のコンフォート・ゾーンである「肌が汚い自分」から、「綺麗な肌の自分」にコンフォート・ゾーンをズラせばいい。言い換えるなら、「既に肌が綺麗になった未来」を感じるんです。
こうする事で、常にニキビに対してポジティブに考える事ができ、自分は綺麗な肌だと思い込む事ができるようになり、スコトーマが外れる。そうなれば、今まで見えなかった「肌を綺麗にする方法」がたちまち見えてくる筈です。
目標と期限を設定する
例えば、「綺麗な肌になる」という目標を設定したとしたら、コンフォート・ゾーンをそこまで引き上げる必要がありますが、その目標を達成するための期限を設ける事が重要だと苫米地氏は語っています。
目標と期限を設定したときに、未来においてそれを設定しているのであれば、「今の自分はどうでなければならないか?」ということを想定するのです。
例えば、仮に「5年で社長になる」という目標であれば、「5年後に社長になる人は最低でも、今すでに部長くらいでなければいけないだろう」といった具合に考えてみるのです。ここで、「今の自分は部長どころか、ただのヒラ社員だから、とても無理じゃないか・・・・・・」なんて思うことはありません。
ここで想定する「今、こうなっているべき自分」は、必ず現在の自分の姿と違っているはずですが、それでいいのです。というのは、もし違っていないとすれば、あなたはそのままでいても、5年後に社長になるということです。それは夢などでなく、単なる「予定」ということでしょう。
たいせつなのは、未来の目標達成のために想定した「今、こうなっているべき自分」の姿をよく思い描き、その姿と現在の自分との間にあるギャップをしっかりと認識することです。そして、まずは「こうなっているべき自分」にコンフォート・ゾーンをもっていくということです。
努力はいらない!「夢」実現脳の作り方,苫米地英人,第1章 本当の夢を見つける方法,p.38,39
目標を決め、期限を決め、綺麗な肌になる自分をリアルに実感することで、それに必要なこと・ものをキャッチできるようになります。
これを「胡散臭いオカルトだ」と一蹴するか、「興味深い事実だ」と捉えるかで、あなたの生活は大きく変わるでしょう。脳科学、心理学的な事実を信じるなら、本当はニキビを治したいのにわざわざネガティブ思考してしまっている自分が馬鹿馬鹿しくなる筈です。
ネガティブになるメリットがない!ポジティブであれ!
ニキビに悩みネガティブになってしまう気持ちはとてもよく分かります。私もあなた同様、肌の事でとても悩み、人生が大きく変わった一人です。
気持ちはとてもよく分かるが、今の私に言わせれば、ネガティブ思考をするメリットが何一つないです。ニキビを治したいのにわざわざデメリットしかないネガティブ思考をするメリットが見当たらない。だからネガティブ思考をやめました。
ネガティブ思考をやめ、ポジティブ思考に切り替えるようにした所、人生は途端に楽しくなった。明るくなった。色々な事が見えてきた。あのネガティブ思考の落ち込んだ暗い日々はなんて無駄だったんだろうと、切実に思えた。
ネガティブ思考にメリットは全くないが、ポジティブ思考の恩恵は計り知れないほどある。人との絆を深め、日々を明るく過ごし、自分に必要なこと・ものを適切なタイミングで得られる事が実感できる。
どうかあなたも、ニキビを治したいと焦る前に、まずはポジティブ思考をはじめてみて下さい。今のあなたに見えていないとてつもなく重要な物がたくさん見えてくる筈です。