前回の「低用量ピルでのニキビ治療の成功例&問題点をまとめてみた」でダイアン35について記述しましたが、今回はそのダイアン35でのニキビ治療について。
ダイアン35はニキビ治療に有効なピルと言われ好評で、その有効率はダントツで高いと言われています。しかし、本来のピルの用途である避妊目的での使用は推奨されていない背景があり、普通のピルという認識で使うべきではないとされています。
ダイアン35の副作用
ダイアン35は元々ニキビい治療薬として販売されていた為、避妊薬としては推奨されていないようです。
問題は、Diane 35 とそのジェネリック医薬品(Cypropharm, Evepar, Lumalia, Holgyeme, Minerva 35 など)が、本来「抗にきび剤」としての販売許可しか取得していないのに、大半は避妊用ピルの代替として医師により広く処方されていること。よって、そもそも Diane 35 には、第2世代や第3世代という区分はなく、また、避妊薬としての効果についてのデータが存在しない、という状況なのだ。
ダイアン35の主成分である「酢酸シプロテロン」は、静脈血栓塞栓症の発症リスクを6.68倍に増大させることが2009年のデンマークの研究データにより明らかにされており、ニキビ治療のために短期間使うのならリスクも少ないかもしれないが、避妊目的で長期間服用するのは血栓症のリスクに繋がる可能性が懸念されます。
また、カナダの症例では、18歳の女性がダイアン35で肺塞栓症を患い死亡したという疑いもあるようです。
リットマッケンジー(カルガリー大学18歳)は、今年初め、血栓によって肺への酸素供給が絶たれ死亡。病院薬剤師は、彼女が一年近く服用していたダイアン-35と呼ばれる論争のにきび薬を、肺塞栓症を引き起こしたと疑った。
出典:thestar.com
これだけ見ると危険な薬に思われるかもしれないが、血管に良くない生活習慣を送っていたり、40代に突入していなければ問題ないのではと思います。
それについて旭川皮フ形成外科クリニックでも、「煙草さえ吸っていなければ、低用量のピルで心血管系の病気、例えば狭心症とかになり易いなんて事は先ず心配する必要はありません。35歳以上で、一日に15本以上吸ってたら、ピルは諦めましょう。それ以下でも、喫煙本数が多くなればなる程、婆の愛煙家になればなる程、リスクは鰻登りに上昇します。(旭川皮フ形成外科クリニック)」と述べています。
血栓を予防するために初期症状を見抜く
また、血栓症を発症しだすと以下のような症状が出る様です。ニキビ治療として短期間使うだけなら健康な人は血栓ができたりしないと思いますが、一応日々チェックして、有事の際には病院に行くべきです。(旭川皮フ形成外科クリニック)
- ふくらはぎの痛み・むくみ、手足の痺れ
- 鋭い胸の痛み、突然の息切れ
- 胸部の押しつぶされる様な痛み
- 激しい頭痛、めまい、失神、視覚・言語障害(目の霞み、舌のもつれ)
- 体を動かせない
- 著明な血圧上昇
ダイアン35でニキビが改善されたケース
4 :スリムななし(仮)さん:2005/08/17(水) 20:42:01
ニキビ治療目的にダイアン飲んで1シート終わったけど
酷かったニキビが最近急に無くなって来て、
でも同時にビタミンCパックも始めてるからどっちのお陰なのかし。
副作用の不正出血とたまの頭痛が辛いからもうダイアン止めたいけど
またあの時程にきび増えたら耐えられない。
あ~でも太ったし1シート2000円位したしやめてみようかな。。
悶々。。。
454 :スリムななし(仮)さん:2005/10/23(日) 17:12:45
じゃ、久しぶりにピルネタをw
ダイアン服用中
1シート3日目ぐらいですぐに脂が引いていってるのがわかった。
でも1シート12、3日目から肌は乾燥したままなのに大きなニキビが
顔のあらゆる所にボコボコとでき始めた。
消退出血が始まったらすぐにそのニキビ達はなくなった。
そして今現在2シート3日目。
このまま調子いいままだったら良いけど、やっぱりまた12、3日目ぐらいから
ニキビできるのか心配中。
199 : 病弱名無しさん[] 投稿日:02/11/18 11:54 ID:Rumy7NTe [1/1回]
ピルをやめた後のニキビ再発
2chの書き込みの多くで、ダイアン35に限らずピルでニキビを治した後にそのピルの服用をストップすると、ニキビが再発しはじめるというものが多かった。
天下のニキビ治療薬「アキュテイン」でさえニキビが再発するリスクがあるから、ピルにあったとしてもおかしくはないですが、できるだけニキビを再発しないようにしたいものです。
前述したように、病院で相談・検査をしながら服用量を調節していく等のがベストではありますが、その他にもピル治療でニキビを改善させている間に、本質的な原因を解消するのも考えるべきだと思います。
ホルモンバランスの乱れがニキビ原因だとしても、ピルでその乱れを治すのは対処療法にしかならないのではないでしょうか?過度のストレスや、それを引き起こしている環境、体質、食生活などを改善しない限り、根本的には治っておらず、鳴りを潜めているに過ぎないと考えています。
誤解を恐れずに言うと、私やその周囲の知る限りの皮膚科は、根本的な治療に関して精力的とは思えません。そのような医師は一部だと思いたいですが、長年ニキビに悩む人が皮膚科に不信感を持っている人が少なからずいるところを見ると、そういう皮膚科が少なからずあるという事は確かだと思います。
皮膚科でニキビが治った人がいる事も確かですが、同様に治らずに、画一的な診療をされている人もいる事も確かです。だからこそ、私達は医師に頼ることはあっても、依存せずに、自分たちでも自分の肌を綺麗にしていくために動く必要があります。私はそうしてニキビを改善してきました。
本質的な原因を解消するのであれば、「原因の原因」を追究するべきです。私自信もこのブログでその考え方を紹介しているので参考にして下さい。(「俺が本当に正しいニキビ肌のスキンケア方法を教える」)
原因の深掘りをすれば、ニキビの本質的な原因を見つけやすくなり、ピルでニキビが綺麗になっていて精神的に穏やかな間に本質的な原因を解消してしまえば、ピルをやめてもニキビが再発せずにキレイな肌を維持できるかもしれません。その過程で医師の世話になる事もあるかもしれませんが、それは依存ではなく協力です。
まとめ
ダイアン35は、ニキビ治療ピルとしての有効率が高く、また飲むだけで治せるという点も魅力的で、ニキビ治療の選択肢として有効だと思われます。
ただ、中には注意を払う必要がある人もいる為、なるべく個人輸入などではなく病院で検査などをして処方してもらう事が望ましいですしょう。
また、ダイアン35はホルモンバランスが原因のニキビに効きやすいという事で、以下の条件をチェックしてホルモンバランスが乱れているようならダイアン35での改善も期待できるかもしれません。
- 昼夜逆転している
- ほとんど運動していない
- 体が冷えている
- 疲れやすい
- 自律神経の乱れを感じる
はじめは何も変化ないじゃんーって感じだったけど、3週目あたりから目に見えて
変化が・・。明らかにニキビが出来にくくなってる!化粧落とすの忘れて寝ちゃったり、
不規則な生活になっちゃったりして、あぁやっちゃった~これはニキビでるな、、
って思ってもでなかったり。
あと、朝起きると顔中テカテカ→せいぜい鼻がテカってる程度に。
確実に効いてるみたい♪