トレチノイン治療をしている人の中に、「ハイドロキノンは夜だけ塗れば良い」とか「トレチノインを塗った時だけ塗ればいい」と勘違いしている人が多いように思います。
そのような勘違いによるミスが1回だけならいいが、1クールずっとそのミスをし続けると、最終的にトレチノイン治療をする前よりもシミが増え、シミだらけの肌になってしまう可能性もある。
ハイドロキノンは朝だけ、と勘違いした結果・・・
私自身は、「朝だけハイドロキノンを塗ればいい」と勘違いしてしまい、夜寝る時にはハイドロキノンを塗らずにいた。そんなミスが続いたのもあってか、1クール終了時にはフェイスラインに色素沈着(シミ)が大量発生したという経験がある。
私の場合はハイドロキノンを塗らなかったことに加えて、最初からトレチノイン0.1%を使用していた。更に塗る量もよく分からずに大量に塗ってしまったことで、炎症が激化してしまっていたことも色素沈着が大量発生した要因だろう。
ハイドロキノンを塗っておけば色素沈着のだいたいは防げる
炎症が激化すればそのぶん皮剥けは酷くなり、肌への刺激も強くなる。そうなれば当然、色素沈着も発生しやすくなる。だが、いくら炎症が酷かったとしても、ハイドロキノンをちゃんと塗ってさえいれば大量の色素沈着はできなかっただろう。
特に、トレチノイン治療初心者は、どのくらいの炎症が適切なのかを判断できない。だから、炎症が激化しやすくなってしまう。その時にハイドロキノンを塗っていれば問題はないが、ハイドロキノンを塗っていなかったら一気に色素沈着のリスクは跳ね上がる。
つまり、ハイドロキノンはトレチノイン治療を安全に遂行するための要だ。ハイドロキノンがなければトレチノイン治療は成り立たないと言っても過言ではない。
だから、一度トレチノイン治療をはじめたら、何があってもハイドロキノンは毎日2回(朝・夜)に塗らなければならない。
ハイドロキノンを絶対毎日塗る
ハイドロキノンの具体的な塗るパターンは、朝起きて顔を洗ったらトレチノイン、ハイドロキノンを塗る。夜、洗顔して朝のトレチノイン・ハイドロキノンを落とした後に、再びトレチノイン・ハイドロキノンを塗りなおす。このパターンを守ってほしい。
また、炎症が強すぎると感じたからトレチノインを少しの間お休みするといった場合でも、ハイドロキノンだけは塗る。
トレチノインをストップしたからといって、その瞬間に炎症がおさまるわけではなく、しばらくの間炎症は続いている。だから炎症による刺激は依然発生しているという事になる、そうなれば色素沈着を抑えるためにハイドロキノンは必須だ。
ハイドロキノンを使う時は、日焼け止めも必須
例え、ちゃんとハイドロキノンを毎日塗っていたとしても、その上から日焼け止めを塗っていないと何の意味もなくなってしまう。それどころか色素沈着を発生させるリスクを高めているだけだ。
トレチノイン治療の基本の、「ハイドロキノンを塗った後には日焼け止めも必ず塗る」「1日に3~4回は日焼け止めを塗りなおす」を理解していない人は割といる。不親切な医師やネット上の無責任な口コミなどでは、日焼け止めについて言及していない為、そういう所を参考にしてしまうと、間違った使い方でトレチノイン治療を始めることになってしまう。
わたしはハイドロキノンを服や、ストッキングを履いてるからと、アトピー後の色素沈着のある、膝裏、おしり、肘裏に毎朝塗って、日焼け止めを塗りませんでした。それが2週間程続いた頃に、なんだか、塗ったところが茶色くなってる気がしてこまめに、日焼け止めを塗るようにしてるのですが、ハイドロキノンで失敗してしまった、皮膚はもう元には戻らないのですか?
上の図のように、日焼け止めを塗っていないと、紫外線からハイドロキノンを守ることができない。ハイドロキノンは紫外線にあたると毒化して色素沈着を発生させる原因になるから、日焼け止めを塗るのは必須なのだ。
まとめ
トレチノイン治療中にハイドロキノンを塗らないと、逆にシミだらけになる可能性が高い。そしてハイドロキノンは必ず毎日塗る。例え、トレチノインを塗らない日であっても、ハイドロキノンだけは塗らなければいけない。
また、ハイドロキノンを塗る時は日焼け止めも一緒に使わないと、これまた意味がなくなってしまうから、特に外出時は必ず日焼け止めを塗るべきだ。(家の中にも紫外線は入ってくるから、徹底するなら家の中でも日焼け止めをつけておくべき)
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