
ハイドロキノンは、正しく使えば美白の強力なサポートになるが、適当に使えば逆に肌が汚くなるリスクが高くなる。
色素沈着を消したい、肌を白くしたいと思っているなら、まずはハイドロキノンを適切に理解する事がキーポイントになるから、よく読み込むことをおすすめする。
目次
出典:Retina-A & Hydroquinone how to use
ハイドロキノンを正しく使えば、上の例のような見違えるほどの美白化も不可能ではないと思う。
ただ、その大きなパワーの使い方が大事だ。残念ながら少なくない人が、無謀なハイドロキノンの使い方をして、肌を汚くしてしまっているように思う。これからハイドロキノンを使う人は、効率的で安全な使い方をよく知っておくべきだ。
ハイドロキノンの使い方
- 洗顔する
- 患部・又は全体にハイドロキノンを塗り広げる
- 乾くまで待つ
- 日焼け止めを塗る
- 3~4時間ごとに日焼け止めを塗りなおす
手順自体は化粧水の使い方と変わらないかもしれないが、大事なのはここからだ。
ハイドロキノンを使った場合、日焼け止めが非常に重要な役割となる。なぜなら、ハイドロキノンにとって日光は天敵となるからだ。
ハイドロキノンに必須のUVケア
ハイドロキノンを使う上で特に大事なのが、UVケアだ。ここを怠ると、間違いなく俺のように失敗して肌が汚くなるリスクが高くなる。
ハイドロキノンを塗り終わった後に「日焼け止め」を塗っているかどうか?これが最重要であり、ハイドロキノンを使う上で欠かせない過程だと考えている。しかし一部のクリニックでは、こんな重要なことを説明していなかったりする事もあるようだ。
ハイドロキノンは光に弱い。
ハイドロキノンに日焼け止めが必要な理由は、ハイドロキノンの「光毒性」という性質によるものだと言われている。簡単に言えば、ハイドロキノンは日光に弱い夜型だと言える。
光毒性
【仮名】ひかりどくせい
【原文】phototoxicity
皮膚や眼が日光やその他の光に対して非常に敏感になった状態。特定の薬物を摂取したり、特定のエッセンシャルオイル(植物から抽出された芳香成分を含んだ液体)や他の局所外用薬を皮膚に塗ることで生じる可能性がある。光毒性は、日焼けや水泡、その他の皮膚の問題を引き起こす。
直接日光を浴びるとハイドロキノンは毒化し、肌への刺激になる。それが原因で色素沈着が起こり、肌を白くするつもりが、逆に汚くなってしまうというメカニズムだ。
だからこそ日焼け止めで、ハイドロキノンを日光から守る必要がある。
しかし、朝出かける時に塗っただけでは、日焼け止めの効果は1日中持続せず、時間が経つごとにハイドロキノンが日光に晒されやすくなる。だから日焼け止めを何度も塗り直さなければならない。
大体、3~4時間に1回は日焼け止めを塗り直し、効果をキープしてあげた方がいいだろう。女性は化粧もあるので面倒だと思うが、その場合はスプレータイプの日焼け止めを上から塗っておけばOKだ。
俺は、何の根拠もない独自理論で「1日1回で大丈夫だろ」と考えて、安い日焼け止めを朝つけただけで1日中外にいたりした為、当然のように光毒カし、知らず知らずの内に肌にダメージが蓄積されてしまっていたようだ。
だからこそ、あなたがハイドロキノンを使う時は、以下の事は守るべきだろう。
- 日焼け止めを必ずつける
- 徹底するなら家の中でもつけた方が良い
- 3,4時間に1回は塗りなおす
これさえ守っていれば、ほぼハイドロキノンは完璧に使えていると思う。
夏場に使うなら夜のみがいいかも
ハイドロキノンの性質故に、日光が強い時期(夏場)の使用の際は注意が必要だ。
夏場にこそ使いたいかもしれませんが、夏場は日光が強く、ハイドロキノンが毒化するリスクが高くなる事を意識しなければならない。
例えば、海にいって肌が黒くならないようにハイドロキノンを塗っていく・・・というのはリスクが大きすぎる。海に入れば日焼け止めが落ちるかもしれないし、夢中になって塗り直しを忘れる可能性もあり、ハイドロキノンが日光に晒されるリスクが高くなる。
この場合、日光の出ていない夜にハイドロキノンを塗り、朝に洗い流す、というスタイルにすれば、日中はハイドロキノンを気にする必要もなく、美白化も進めていける。
ただ、ハイドロキノンによりメラニンが出にくくなっているので、紫外線のダメージが直に伝わりやすくなっている。どちらにせよUVケアは徹底的に行うべきだろう。
どんな日焼け止めを使うべきか?
よくある質問が、「ハイドロキノンと併用する日焼け止めは何がいいか?」という物だが、個人的にはなんでもいいと思う。日焼け止めにも色々な種類あるから、自分にマッチしたものを知っているのならそれで良いだろう。
ただ、ハイドロキノンと併用するために日焼け止めを色々調べたが、その結果ハイドロキノンとマッチしやすい日焼け止めのタイプも絞れてた。個人的な感想だが、それを挙げておこうと思う。
ハイドロキノンとマッチしやすい日焼け止めの特徴
- SPF値が高く、長時間効果をキープできる
- 紫外線吸収剤不使用で肌に優しい
- 肌につけても白残りしない
- サラサラとしている
ハイドロキノンと併用する時には何度も塗りなおさなければいけないが、SPF値が高い方が塗りなおす回数は少なくて済む。(持続時間が長いから)そして、サラサラしたモノなら厚塗り感が出なくて見た目的にも良い。
紫外線吸収剤不使用の日焼け止めは、肌に優しく刺激になりにくいため、トレチノイン・ハイドロキノンと併用するにはもってこいだが、多くの物はSPF値が低く、付けた部分だけ白さが浮いてしまう仕様になっている。
紫外線吸収剤不使用に拘らなくてもいいと思う
ここまで言っておいて何だが、個人的には紫外線吸収剤不使用にこだわらなくても良いと思っている。
確かに肌に優しいのはいい事だが、紫外線吸収剤を使っている日焼け止めの方がSPFが高いし楽で、それに実際どっちも使ってみたが目に見える違いはなかったように感じた。
紫外線吸収剤の日焼け止めを使っていて、刺激や熱を感じないようであれば、それでも全然OKだと思われる。ただ、色々不便な分、紫外線吸収剤不使用の日焼け止めは肌に優しいのだから、本当に肌を労わりハイドロキノンの失敗リスクを1%でも下げたいと考えているなら迷わず紫外線吸収剤不使用のものを選ぶのは間違った判断ではないだろう。。
塗りなおす手間が少ない、肌に優しい、目立ちにくい日焼け止め
紫外線吸収剤不使用で肌に優しく、SPF値30+だから塗りなおす手間が少なく済み、白残りしにくく変に目立たない日焼け止めとして有名なものに、ソレオオーガニックが挙げられる。
多少油分が多くてテカテカするのと、オーガニックな分ニオイが合わない人もいるかもしれないが、その分肌の優しさに特化しているので、ハイドロキノンやトレチノイン治療で使うには丁度いいと思う。
その名の通り、オーガニックな日焼け止めでケミカルなものは一切入っておらず、肌に優しいので、敏感肌な人でも使いやすいだろう。
しかもウォータープルーフなので、プールや海で濡らしても、日焼けしにくく、塗りなおす手間もかからないという万全ぶり。
安く売ってる紫外線吸収剤をガンガン使った日焼け止めなら、白残りせず、ウォータープルーフで、SPFが高いのも全然多いが、紫外線吸収剤不使用の肌に優しい日焼け止めで、これだけ備えている日焼け止めは他に見た事ない。
大体の製品は、「白残りしない!」と書いていても、普通に白残りして目立つ。ソレオオーガニックも、別の意味(テカテカ)で目立つかもしれないが、海やプールで使うなら全然問題ないだろう。
普段は、いつも使っている日焼け止めを使い、海やプールで遊ぶ時などはソレオオーガニックにするというのもいいかもしれないね。ただ、その時はハイドロキノンを付けていないので、単純に肌を休ませるくらいの意味合いになるが。(それも大事)
飲む日焼け止めは日光を防いではいないから駄目
俺の考えだと、飲む日焼け止めと言われている「ヘリオケア」は、ハイドロキノンと併用する日焼け止めに相応しくない。
ヘリオケアは内服することで、シミの元であるメラニンができないようにし、日焼けを防ぐというメカニズムだ。
しかし、ハイドロキノンに必要なのは「日光自体をカットする効果」なので、ヘリオケアはシミこそ防げるが、日光自体は防げない為、ハイドロキノンの毒化を防げないのではないかと考えている。
そういう意味では、飲む日焼け止めは日焼け止めというより「シミ抑制のサプリ」のように考えた方がいいかもしれない。古くから使われている成分で有効なのは否定しませんが、ハイドロキノンとの併用はできないのではないだろうか。
低品質なものだと肌を悪化させる恐れアリ
また、残念ながら全てが高品質のものばかりではない。有名になるにつれ、粗悪なものや低レベルな物も増えているようだ。
- 既に酸化しつつある劣化製品
- 化粧品レベルの含有量でパワーの弱い製品
- 高濃度すぎて肌への刺激が強すぎる製品
これ等の製品を使った場合も、肌をキレイにするどころか逆に汚くしかねない。
品質の整ったハイドロキノンを使えば、上記のデメリットを被る被害は格段に下がる筈だ。その点で言えば、個人的には、EUKROMA(ユークロマ)のハイドロキノンが一番安心して使える。
- 品質バッチリ
- 圧倒的に低価格
2%、4%の2種類選べる
EUKROMAは長らく使っているが悪い噂をきいた事がないし、開封してみたら酸化してた!なんて事も未だ経験していない。良質なくせに、価格も他ブランドのBIHAKUENのハイドロキノンより圧倒的に安かった。
トレチノインの併用で更に美白力をアップさせる
ハイドロキノンは美白力は強いが、肌の奥まで浸透できない為、肌奥の色素沈着の解消にはある程度の時間がかかる。
そこで「トレチノインクリーム」を併用する事が推奨されている。
トレチノインは、一言で言えばターンオーバーを劇的に促すクリームだ。これを塗った部分は、人間が自然に行っているシミ改善メカニズムのターンオーバー(新陳代謝)が大幅に早まる、つまり再生力が高まるのだ。
トレチノインが肌奥の色素沈着を表面まで持ち上げる事で、ハイドロキノンの美白力が発揮されやすくなり、相乗的に美白化を進められる。
その他にもトレチノインには、美肌効果が沢山ある。
- シワやたるみを改善し、肌のハリをつくる
- 肌水分量を増やし、肌をモチモチにする
- 脂性肌・乾燥肌の改善
- ニキビ・ニキビ跡の改善
- 毛穴の改善
- 肌の凸凹の改善
色素沈着の解消だけでなく、肌全体を若返らせたいのであれば、ハイドロキノンと一緒にトレチノインを使うことをおすすめする。
追記
トレチノインとハイドロキノンについての実体験を以下の投稿に記載してあるから参考にしてみてほしい。