トレチノイン治療を夏にやるのはおすすめできない
一刻も早くニキビ、ニキビ跡を治したいと思うかもしれないが、5~6月にトレチノイン治療をはじめようと思っている人は焦らずに記事を読んでほしい。さもないとトレチノイン治療を大失敗し、見るも無残な肌に悪化してしまうかもしれない。
6月以降は夏になるから日差しが強くなり、紫外線量が多くなる。つまり肌へのダメージが酷くなる時期だ。トレチノイン治療において、日光の強さは治療の成否を分ける重要な要素だ。だからこそ治療に踏み切るには慎重にならなくてはならないと思っている。
トレチノインはただでさえ肌に負担がかかるし、肌のバリア機能が弱くなるから、紫外線の影響をモロに受けて色素沈着ができやすくなるだろう。それを避けるためには、より徹底したハイドロキノン・日焼け止めのケアをする必要がある。
夏にトレチノイン治療をするとしたら、以下の条件を満たせる方がいいと個人的には思っている。俺が小心者だからか厳し目なチェック項目だが、ことトレチノイン治療においては少しビビりな方がいいと一度目の失敗で痛感している。
- 夏の期間中、全く外に出る必要がない(自宅で仕事している)
- 友達との外出を断れる
- 徹底的なUVケアを完遂できる
- トレチノインを夏にやるリスクを理解している
これらの条件を満たすことができるのなら、自己責任で夏にトレチノイン治療を行うこともできるだろう。「友達との外出を断れる」は自分のUVケアの本気さ次第でどうとでもなるから、結局は自分がどれだけ堅実にできるかだ。
だから本当は夏のトレチノイン治療だからといって家にこもりっきりになる必要もないし、友達との外出をオールキャンセルする必要もない。そんな事をしてまで日光を遮っていたら日光を受けることで生成されるビタミンDが不足し健康に支障をきたすし、セロトニン不足にもなり精神衛生的にも悪い。
夏の紫外線の強さをあまくみず、トレチノイン治療のリスクをあまくみず、ただ堅実に実直に治療・UVケアをできるか否かだと思う。
夏にトレチノイン治療をした猛者がいる
ネットで調べてみると、この広い世界には夏にトレチノイン治療を行った猛者たちもいるようだ。肝心の結果が明確に述べられていないが、特に失敗したような旨の記述もないため成功したんだろう。
普通、トレチノイン使うのは夏場は避けるものらしいのですが、
無謀にも、アタシは夏に決行してしまったのです。
かなり軽い感じでトレチノイン治療を行っている様に見える。ものすごい胆力だ。
夏にトレチノイン治療をする上で重要なことなどの情報を記載していたわけではなかったが、どうしてもやりたいという人はこの人にコンタクトをとってみれば、何か貴重な情報が得られるかもしれない。
俺が夏にトレチノイン治療をするとしたら
以前トレチノイン治療をして、そのリスクをちゃんと実感している俺が「夏にトレチノイン治療をする」としたら、以下のような対策を施すと思う。
- SPF値50以上の日焼け止めを2、3時間に1回は塗りなおす
- ハイドロキノンも4%をふんだんに使う。
- 極力外出はしない。するとしても夜、日が落ちたら
- 室内にいる時もカーテンを閉めて紫外線をカットする。
- 飲む日焼け止めヘリオケアも使ってシミ対策をする
- 念のため朝日防止に夜も日焼け止めをする
- 海、プールは諦めよう・・・
ここにはかなり厳しく対策を書いたが、それくらいの緊張感を持って行うべきだと思っている。外出する際はSPFの高い日焼け止めを、いつもより頻繁(2,3時間に1回ほど)に塗り直し、それを1クール中継続する。
家の中にいる時でも日光には当たるから、なるべく家の中ではカーテンを閉めるなどして日光を遮断しておくのがいいと思う。ただそんな生活を続けていると日光により得られるセロトニンが不足し、やや抑鬱気味になってしまうのがデメリットだ。たまには日焼け止めをシッカリと付けてガッツリと日光を浴びる日を設けてもいいかもしれない。
ヘリオケアに関しては「ハイドロキノンの後に塗る日焼け止めをヘリオケアで代用できるか」でも書いたが、日焼け止めクリームとの併用なら良いと思う。「外に出る際のUV対策がヘリオケアだけ」というのはダメだ。
海やプールに関しては、日焼け止め・ハイドロキノンが水で流れ落ちてしまいそれに気付かずに日光を大量に浴びてしまう危険性があるから避けるべきだと思う。ビーチサイドにいるだけならいいと思うけど、それでもなるべく直射日光は避けたい所だ。
とはいえ、初心者がいきなり夏にトレチノイン治療をするのは危険すぎると思う
人には何らかの理由があるのは分かるが、それでもやはり初めてトレチノイン治療をする初心者が、いきなりリスクの高い夏に行うのは少々厳しいと思う。
美容のために軽くやるだけ、というならそこまでリスクも高くはないが、ニキビ・ニキビ跡を治すためにガッツリやるとなると、皮剥けや炎症も相応に激しくなる為、やはりリスクは格段に高まる。
特に初心者だと、知識としては知っていても、実際に使ってみてから初めて気づくことなどもあったりする。インプットした知識が間違っていなくても、自分の解釈の仕方によって知識の意味が変わる事もある。
例えば、サイトに「ハイドロキノンは紫外線でシミができないようにする為に塗ります」と書いてあったとしよう。それは決して間違っていないが、紫外線に限らず、トレチノインの炎症によりシミができないようにする為にも使われる。
だが、言葉通りの解釈をしてしまうと、もしハイドロキノンが少なくなってきて、購入したのがまだ到着しないから節約したいと思った時に、夜は紫外線を浴びないからハイドロキノンを塗らなくてもいいや。と考えてしまうかもしれない。
実際には、トレチノインの炎症でもシミはできるから、夜も絶対にハイドロキノンは塗らなくてはいけない。
まぁこの例だと、情報源のサイトの書き方が少し不親切かもしれないが、情報の本質的な意味を知っていないと、解釈の仕方を間違えて、結果的にトレチノイン治療で何らかの失敗を犯してしまう可能性も少なくないと思う。
それでもやりたいなら医者の相談のもと行うのか、トレチノイン治療の経験が豊かな人にアドバイスを貰え
それでもどうしても絶対に初心者だけども夏だけでもやりたい人は、自分でも徹底的に情報をインプットして、準備を万端にして行う必要がある。だが、先述したように初めてみないと分からない事もある為、医者に相談しながら行うか、トレチノイン経験者で、できればかなり知識のある人にアドバイスを貰うのが良いだろう。
なぜ医者だけじゃダメなのかと言うと、医者は知識としてはトレチノイン治療をしっているが、実際に自分が使ったわけではないので、今までの患者の傾向から判断しているだけだ。そこに主観的な意見はない。
勿論知識とケース例があるのは良いことだが、やはり自分で実践している人とは情報の深みが違う。
その点、トレチノイン経験者は、自分で深い悩みを解決するためにトレチノインを使っているため情報の深みが違う。相手の気持ちにも寄り添えるだろう。ただ、医学的な知識がある訳ではないから、自身の体験による経験しか話せないというデメリットもある。
一長一短で、どちらにもいい点と悪い点がある。だがどちらかを選択する必要もないから、一応医者でトレチノイン治療をうけつつ、トレチノイン経験者にも話をきく、という両者の良い点を享受しつつ、自分の中でその情報を応用していく事が大事だ。
そして夏にトレチノイン治療を行うなら、くれぐれも慎重にね。
【関連記事】