経験的に鼻の毛穴は治りにくく感じていましたが、トレチノインを工夫して使ったら、炎症などの副作用を出さずに鼻の毛穴が簡単にツルツルサラサラになりました。
ニキビ跡を治療している時に、黒々とした毛穴と鼻の皮脂も気になっていたので、ついでにトレチノインを使ったら皮脂も毛穴もなくなって、久しぶりにキレイな自分の鼻を見る事ができました。
私がその時行った方法でなら、トレチノインを使うのが怖い人も安心して使えると思います。どうしてかと言うと、
- トレチノインの「炎症」が抑えられて、赤みが人目に付きにくい
- 「皮剥け」を抑え込み、普通のトレチノイン治療のように肌がボロボロになりにくい。
これは本来なら効果の薄い使い方ですが、鼻の毛穴治療くらいなら、このくらいでも効果がでました。
トレチノインを鼻の毛穴に使った結果
トレチノインは鼻の毛穴治療にも勿論使えて効果は抜群だが、従来の方法で使うと激しい炎症や皮剥けがおこるため、しばらくの間人前にでにくくなるというデメリットがあります。
私は、前述したようにオリジナルの”鼻の毛穴用のトレチノインの使い方”を考え、鼻の毛穴をツルツルにする事に成功しました。私の場合では、鼻はほとんど赤くならず、皮剥けも全く気にならなかった為、トレチノイン治療のいいとこどりを実現できました。
この治療法を用いて治療した人にコメントを貰ったので、ここに引用させてもらいます。
いちご鼻にも悩んでいたのでプロリンと併用して試してみたら、おかげ様でかなり改善されました。
ありがとうございます。
もうどちらも止めていますが元に戻ることはありません。
そんな、私が行ったオリジナルな使い方のルールが以下です。
- 少量のトレチノイン(米粒程度)を、鼻に薄く塗り拡げる
- 塗るのは夜のみ
- 1週間で3日しか塗らない
- 塗る時は1日目、4日目、6日目のように間隔を空ける
- ハイドロキノン、日焼け止めは勿論、朝と夜どっちも塗る
実はこれ、基本的な事ばかりで特別なことは全く無いが、炎症を起こさないために工夫しています。恐らくこの方法でニキビ跡を治療したら治すのに2クール要するかもしれないが、鼻の毛穴ならこの安全性でも短期間で治せました。
鼻のトラブルと相性が良い
鼻の毛穴ならトレチノインを弱く使っても効果が出るのは、トレチノインの作用と鼻の毛穴の原因がマッチしているからです。
鼻の毛穴は、皮脂と角質が混ざってできたもので、皮脂分泌の多い鼻だからこそできやすくなります。
トレチノインには、皮脂腺の働きを抑制する作用があり、鼻からの皮脂分泌が抑えられ、皮脂の詰まりが起こりにくくなります。また、ターンオーバーを促して古い角質を取り除く事もできます。
鼻の毛穴を解消するために必要な2つの根本的な要素「皮脂抑制」「角質除去」を満たしているので、短期間で改善しやすいのです。
炎症を最大まで緩和させる手法
このオリジナルな治療方法の最大のメリットは、赤み・皮剥けが出にくいところにあります。
トレチノイン治療で一番ネックなのが激しい炎症だが、鼻の毛穴を治す程度なら、炎症が起こるまで皮剥けさせる必要はないんじゃないかと考えました。
そこで、なるべく皮剥け・炎症が起こらないように、以下の様な工夫をしました。
- 使うトレチノインの量を超少なくする
- 2日に1回しか塗らない。
- Cセラムで赤みを抑える
そうする事で、トレチノインの効果が出にくくなり、炎症・皮剥けをクールダウンさせています。
少し赤みが出てきたら、その赤みがおさまるまでハイドロキノンでやり過ごし、1クールかけてゆっくり治していく戦法です。気持ち的には1クールのつもりだったが、私の鼻の毛穴の場合は1ヶ月ほどで効果がではじめました。
皮剥けはトレチノインが(目に見えて)効いている証拠といつもは言っているが、実際は皮剥けしなくても、ゆっくりだがターンオーバーは促進されています。だが、鼻の毛穴程度なら、ゆっくりのターンオーバーでも十分すぎる効果だと考え、実行しました。
マスクなしでも外を歩ける顔
普通に鼻の毛穴にトレチノインを使っていたら、鼻だけ真っ赤で更に皮がボロボロになるからかなり目立ち、マスクなしで外を出歩くのは相当メンタルへのダメージになります。
しかし、安全特化型トレチノイン治療なら、炎症で鼻が真っ赤になる事もなければ、皮剥けでボロボロになる事もない。最初の頃は少し赤くなり、粉がふく程度に皮剥けすると思うが、その程度ならマスクなしでも外に出られるでしょう。
勿論、出かける時にハイドロキノンと日焼け止めを塗るのは必須だし、数時間に1回日焼け止めを塗りなおす必要はあります。しかしその程度なら予定をキャンセルするほどの煩わしさじゃないだろうし、赤みが気にならないから人目に付くのもそこまでストレスにならないでしょう。
具体的な治療方法
準備するのは、低濃度(0.025%)のトレチノイン。勿論、ハイドロキノン、日焼け止め、ビタミンC誘導体入り化粧水も。これらを使い、普通のトレチノイン治療と同じような工程を行います。
- ビタミンC誘導体入り化粧水を塗る
- トレチノインを少量塗る
- ハイドロキノンを塗る
- 日焼け止めを塗る
ここで、2のトレチノインを塗るの時に注意点がある。それが今回の記事で散々言っている「炎症」です。
この治療方法のキーポイントは、塗る量・間隔・濃度を抑えることで、大幅に炎症のリスクを下げることになります。
だから、「毛穴を早く治そう!」と思ってはいけません。焦ると濃度を高くしたり、塗る量が多くなり、炎症が強くなってしまいます。勿論、「副作用は気にしないから早く治したい」というのなら通常通りに使ってもいいが、この治療方法は、赤みを出さずに治療することです。そこを忘れずに焦らずに治療するように心がけて下さい。
1日塗ったら、2日空けてからもう一度塗る。これを続けていれば、炎症は起こりにくいが、地味に皮は剥けてターンオーバーは進む。こうしてゆっくりと安全に毛穴をピーリングしていくのがこの治療方法のコツです。
期間は約1ヶ月程度に定めておくが、炎症のリスクが少ないため長期間続けても問題はないと思われます。だから効果が出ないようなら濃度を高めて更に続けてもいいでしょう。
とりあえず、塗る量・間隔・濃度以外は、従来のトレチノイン治療と何ら変わらない。安全性を高める3つのポイントをコントロールして、炎症リスクを大幅に下げているだけです。
従来のトレチノイン治療の方法については俺の失敗経験に学ぶ正しいトレチノイン・ハイドロキノンの使い方を参考にして下さい。トレチノイン治療の詳細についてもまとめてあります。
鼻の毛穴にトレチノインを使うメリットとデメリット
メリット
- 少量でも効果が出るから炎症を起こすリスクが少ない
- 炎症が出たとしても軽度だからすぐ治まり目立たない
- 鼻の肌質ごと変えるから、毛穴が治るだけでなくツルツルになる
デメリット
- トレチノイン治療一式の代金が必要になる
- 少なからず赤みが出てしまう
- トレチノインがかなりあまってもったいない
- 夏にはできない
少なからず出てしまった赤みを抑える方法
全ての人が私と同じように行くとは限らない。中には同じように使っても赤みが出てしまう人がいるかもしれません。そういう人はトレチノインが効きやすい体質なのかもしれない。
そういうパターンなら、塗る回数を1週間に2回、月曜日と金曜日だけにするなど、なるべく間を空けるようにして下さい。トラネキサム酸錠、ミルバソゲルを使えば、更に赤みは抑えられるはずです。
【関連記事】ミルバソゲルを顔の赤みに使ってみた感想【検証・レビュー】
【関連記事】強烈な肌の炎症を抑える薬を2つ紹介する。
ミルバソゲルもトラネキサム酸もやや高いが、炎症を鎮める効果は高いぞ。特にミルバソゲルは最強。
準備するもの
- トレチノイン
- ハイドロキノン
- ニベアサン プロテクトウォーターミルクマイルド(日焼け止め)
- Cセラム(ビタミンC誘導体入り化粧水)
トレチノインによる鼻の毛穴治療で最重要なのは濃度
このオリジナル治療法の最大のメリットは安全性だと言ったが、使うトレチノインの濃度を誤れば失敗します。これはトレチノイン治療全体に通じることだ。
せっかく炎症が出ないように間隔を空けたり、塗る量を減らしたとしても、トレチノイン濃度が高ければ全てが無意味になる。それくらい濃度によって違いが出てしまう。
だから、初めてトレチノイン初心者・俺の方法でやる人は、一番安全な濃度の「0.025%」からはじめるべきです。しかし、トレチノインジェルの0.025%は浸透率が高く効きやすい、つまり炎症が起こりやすい。浸透率がそこまで高くないBIHAKUEN0.025%を使えば、比較的炎症は起こりにくく、安全に治療しやすくなります。
低濃度・低量・低回数、これらが揃ってはじめて安全性が高まる。体質の差があるから炎症が出てしまう人もいるかもしれないが、3つの「低」を更に低くすることで、炎症の強さは操作できる。
とにかく、一度自分で使ってみたら、そこから自分に合うようにする事が重要です。
この方法だと、鼻の毛穴がツルサラになるには少し時間がかかるが、その代わりに安全性は格段に高い筈だし、時間がかかるといっても1ヶ月で少なからず効果を実感できるでしょう。